■破産者の年金担保借入について
新人事務員です。
破産について知識がなくて、質問自体にまとまりが
ないと思いますがどうぞご教示お願いします。
申立前に破産者が、年金を担保に借り入れし、そのお金を
Aさんに譲渡していました。(Aさんは債権者ではありません。)
年金担保なのでその貸付した債権者は年金の中から
毎回返済金を引いた分を破産者に振り込んでいます。
(この貸付業者はちゃんとした機関です。)
これは偏頗弁済にならないのですか?・・・①
債権者一覧表には隠すことはいけないので計上しましたが、
沢山債務があるにも関わらず、「人にあげた」と
いう行為は、やはり受け取った人から回収すべきものなの
でしょうか?・・・②
これは、同時廃止ではなく管財事件になっています。
管財人からはあげたお金を回収するか、財団にいくらか
組入れするように指示を受けたようなのですが、
「お金がない」の一点張りだったらしいです。
管財人の心証が悪かったら受領したAさんに対して
最悪裁判など起こしてしまわないかと心配です。
提訴する可能性はあるでしょうか?・・・③
破産者は「年金は自分のものだから誰にも手出しできない。
こちらが何に使おうと勝手だ!」とか、
「専門家ならなんとかさっさと免責とれるようにしろ。」とか
言います。とても苦しいです。本当は苦痛でもう話もしたく
ありません。
でも、なんとか免責許可とって新しい人生を歩んでほしいとも
思います。
この①②③について先輩方ご教示いただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
8/7 8:57 ①債権者側が適法に年金を担保にとっているのであれば、へんぱ...
①債権者側が適法に年金を担保にとっているのであれば、へんぱ弁済にはなりません。
②多額の債務を負いながら、その返済義務を果たさずに単に人にあげたでは、済まないのは当然です。その人にあげた理由、あげなければならなかったことが正当、あるいはやむをえないと他人(裁判官・管財人)が聞いて納得するように説明できないのであれば、Aさんに申立代理人からお話して任意で返していただく等の対処も考えたほうがいいかもしれません。
③破産者さんが多額の債務を負っていて、危機状態にあることを知りながらAさんがお金を受領し続けていたような事情があれば、提訴される可能性もあるでしょうが、このあたりは、弁護士によく検討していただく必要があるでしょう。
年金は差押禁止財産ではあります。
しかしそれは強制執行されないだけであって、借金を返済せずに、義務無き贈与を繰り返していたのであればそれは浪費と同じです(例えば好きな女性の気を引きたくて貢ぐ行為。)。贈与そのものは年金からしていても、その年金が唯一の生活費であるなら、結局ご自身の生活費は借入金で工面しているのであれば、返済出来ない状態を贈与することによって自ら招いていることになりますよね。
最悪、免責をいただけないという可能性も考え合わせ、贈与を繰り返した事情の確認と、債権者に迷惑をかけているという事実に対する真摯な反省を促し、財団への組み入れの必要があるのではと思います。
いずれにしても、事務員のみで抱える問題ではありません。
弁護士に説諭してもらうなど、弁護士と今後の方針についてよくご相談下さい。
8/7 10:01 管財人の心証がよくないのは、依頼者の方にプラスになること...
管財人の心証がよくないのは、依頼者の方にプラスになることはないでしょう。
金額にもよるとは思いますが、訴訟の可能性も十分にあると思います。
担当の先生は、申立前の破産者のこの行為を申立代理人としてどのように考えられていたのでしょうか?
管財人から一部組入を打診されて、「お金がない」の一点張りの方が、人には譲渡したなんて、益々怪しまれてしまいますね。
いずれにせよ、十分な事情確認をした上で、管財人に報告書等を提出すべきではないかと思われます。
管財人も訴訟手続となれば、破産事件も長引き、配当の可能性がない事案ではいたずらに時間がかかることになりかねません。
事務局のレベルでは対応難しい話だと思います。
弁護士で、申立代理人の解釈、破産管財人(裁判所)の意向の確認をとり、依頼者にとって一番よい解決方法を探るというのがベストではないかと思います。
8/7 18:04 かかし様、中猫様 回答ありがとうございます。 ご指摘の通...
かかし様、中猫様 回答ありがとうございます。
ご指摘の通り、事務員レベルのことでは
ありません。
弁護士は、信頼関係が持てないことで
もう方針は決まったようです。
ただ、以前の依頼者で辞任後に
自死された人がいて。。。。怖いんです。
私のせいではなかったと言われても
また、そんなことが起こるのではないかと
心配になります。
私が弱いだけと言えばそれまでなのですが。
もっと相手に上手に手続を説明できていれば
ここまでならなかったのではないかとか、
責められれば私が悪かったのではなかろうか
とか、いろいろ考えてしまいます。
きっとまだまだ勉強不足だからですよね。
これからもっと勉強してがんばって
お仕事します。
ありがとうございました。