■同時廃止申立予定者の過払金返還請求について
いつも参考にさせていただいております。
債権者・額確定にあたり過払金の額が想像していたより高く発生し、そういう依頼者の破産申立が初めてなので、今後どのように進めていこうか悩んでおります。
今までの過払金がある依頼者に対しては、金額もそれほど多くなかったので全て回収した後に申立を行っていました。
しかし、最近の返還訴訟の長引き方をみると、申立までにだいぶ時間が取られそうで。。。
この件は正直、引き直し計算丸々の額が回収できたら、同廃で通るか微妙な線で、申立に至らず任意整理という形で終わるかもしれないのですが、
「依頼者が高齢等で収入が少なく債務もそれなりに残るので出来れば同廃で」と考えている場合の多額の過払金に対して、
・過払金早期回収を目標に、業者の提示額が半額でも訴訟にせず話合いで和解、全回収後に破産申立をする。
・返還訴訟と破産申立を平行して行う。
などなど、今後の参考までに、出来れば具体的に、皆さんの事務所の扱い方を伺いたいです。
よろしくお願いします。
5/13 14:28 さっさと申立をして、判断は管財人に委ねるべきかと。 過払...
さっさと申立をして、判断は管財人に委ねるべきかと。
過払金は債務者の資産であって、換価回収は管財人の役割。
申立代理人の役割は、資産の存否・額の調査まで。
安易に著しく業者に有利な和解をすれば、資産を不当に処分したことで、申立代理人の責任を問われかねないと思います。
5/13 16:27 匿名さん さっそくのお返事ありがとうございます。 >過払...
匿名さん
さっそくのお返事ありがとうございます。
>過払金は債務者の資産であって、換価回収は管財人の役割。
申立代理人の役割は、資産の存否・額の調査まで。
申立代理人として受任したのであれば、その通りですよね。
至極当然のことがすっかり欠けておりました。
>安易に著しく業者に有利な和解をすれば、資産を不当に処分したことで、申立代理人の責任を問われかねない
業者に有利な和解、という感覚がありませんでした。
目先の解決にばかり気を取られていて恥ずかしい限りです・・・
5/13 21:45 質問内容でちょっとわからなかったのが, 「引き直し計算丸々...
質問内容でちょっとわからなかったのが,
「引き直し計算丸々の額が回収できたら、同廃で通るか微妙な線で、申立に至らず任意整理という形で終わるかもしれない」
という件です。
破産の必要がないかもしれないということですか?管財の可能性はないのでしょうか?
(過払金が多額そうなので,予納金も確保できそうだし,同廃はなさそうに思いますが)
過払金を全額回収したら,債務がゼロないし支払える程度の額になり,
破産の必要性がなくなりそう,という話なら,
まずは,過払金の回収をできるだけがんばるべきでしょう。
そうしないと方針が立てられません。
万一,破産申立をしたが,その後債務を満額支払っても余りある過払金が回収できちゃった,
などという話になれば,申立人に不要な負担(管財予納金とか)をさせることになるのはもちろん,
申立代理人が面目を失う話になると思いますよ。
(実際,申立した後で多額の過払金の存在が判明し,申立を取り下げた人の過払金回収の部分を受任したことあります…)
全て回収できたとしても破産の可能性が動かないなら,回収のために申立を待つ必要はなく,
管財事件で破産申立し,あとは管財人にまかせればいいと思います。
5/13 23:20 まずは過払いをどれだけ時間がかかっても回収します。 1....
まずは過払いをどれだけ時間がかかっても回収します。
1. それが済んで、その回収額で完済できればそれで良しです。
2. その回収額で返済できなければ、費用、報酬等で調整のきく範囲の額のプラスならドウハイです。
3. 拡張でさらに依頼者にいくばくか残せるなら管財と言った3つの方法でしょうか?
5/14 8:40 横からすみません。 過払い金返還事件の弁護士報酬と、 破産...
横からすみません。
過払い金返還事件の弁護士報酬と、
破産申立着手金・裁判所予納金などを差し引いた残金が20万円以下の場合、
現金をそのまま依頼者に渡してやって、
その他の債務部分だけで、破産申立をする、というのは、だめですか?
20万円以上でも、自由財産拡張しつつ管財事件で申立てという手もありますよね?
残金が99万超だと、すんなりは行かないでしょうかね?
5/14 10:46 まず、法律の原則系から行けば申立代理人の任務は資産調査・...
まず、法律の原則系から行けば申立代理人の任務は資産調査・債務調査までなので破産申立先行です。
が、このまま申立てると依頼者にとっては管財費用が余計にかかるので経済的には不利が生じます。また、上記の投稿にあるように、申立代理人が回収すると自由財産拡張によりかなりの部分が手元に残る可能性が生じます。
そこで、私は回収を先行させる場合が多いです。この場合は、過払係属裁判所に自己破産予定の事実を伝え、少なくとも元本割れの和解にはいかなる理由があれど応じない旨の準備書面を出しておきます。サラ金会社には執行しても回収できないならそれはそれで破産手続上、仕方がないことと評価されるので減額交渉はあきらめてねと宣言します。ケースバイケースですが、和解で減額に応じると将来破産した場合、破産財団を故意に減らしたとの評価を受ける場合があるので。
残念ながら、破産申立には時間がかかるのでこの旨は依頼者に報告・了解を貰います。
なお、本件では支払い不能ではないとの認定を受けるリスクもありそうです。任意整理が可能なら建前から行けば破産にはならないはずなので(ここら辺もケースバイケース)
5/14 14:33 トピ主ではありませんが、 とても勉強になります。ありがとう...
トピ主ではありませんが、
とても勉強になります。ありがとうございます。
投稿内容如何によっては荒れたりもしますが、
この掲示板は、いつも参考にさせていただいていて、とても助かっています。
5/14 16:58 掲示板に質問していたことをすっかり忘れており、開いてみて...
掲示板に質問していたことをすっかり忘れており、開いてみて想像以上にご意見が寄せられており驚いております。
みなさん、貴重なご意見をありがとうございます。
本来ならばお一人お一人にお礼とお返事を差し上げるべきなのですが、大変恐縮ですがまとめてお返事させていただきます。
自己破産で受任し多額の過払金があった場合、みなさんどうされるのだろう?という疑問から質問しておりましたので、私の依頼者についてはあまり詳しく説明しておりませんでした。
依頼者は夫婦で、夫は破産申立すると決まっていますが、保証債務があったり、妻の方針はどうしようかと考えあぐねておりました。
5月13日 21:45の匿名さん
>破産の必要がないかもしれないということですか?管財の可能性はないのでしょうか?
お恥ずかしい話なのですが、そもそも私自身に管財事件の経験がなく、どうにか同廃にしたい!とする思考回路があり、まだまだ経験不足のためとんちんかんなことを書いてしまっていてとても反省しております。
少額も視野に進めていく予定です。
5月13日 23:20の匿名さんのおっしゃる感じが普段の進め方です。
今回は回収にだいぶ時間を取られそうで、申立が途方もなく先になってしまいそうだと不安になってしまったのです。
債権債務全てを明確にし、そうすると自然と方針が明確になるものと思われますが、当事務所(弁)のやり方もあり、本来なら考えなくてもいいはずの不安材料まで見越して考えなければならない部分があったりして、結局どうしたらいいのか分からない、というスパイラルに陥ったりします。
私の経験不足・勉強不足もあるとはいえ、本当に某弁さんのような弁護士の下で働いていたらどれだけ楽かと常々思っております・・・
つい愚痴ってしまいました・・・スルーしてください・・・
依頼者夫婦に資力はなく、過払金から弁護士費用や少額になることを見越した予納金等々工面しておかなければならないので、とりあえず金額が大きい1社に対し返還訴訟を申し立てました。
某弁さん
>過払係属裁判所に自己破産予定の事実を伝え、少なくとも元本割れの和解にはいかなる理由があれど応じない旨の準備書面を出しておきます。
こんな手があるとは知りませんでした。
弁に伝えてみようと思います。
東京の匿名さん
>20万円以上でも、自由財産拡張しつつ管財事件で申立てという手もありますよね?
残金が99万超だと、すんなりは行かないでしょうかね?
残金が99万超になることはなさそうなので、ひとまず回収に専念して、弁護士費用や予納金をまかなえるだけの過払金が回収できたころの様子で判断しようと考えています。
5月14日 14:33の匿名さんと同感です。
ちょっとのきっかけで荒れ始めたりしますよね。。。
私自身本当に未熟者なので、誤解を招くような言葉や、勘違いや見当違いの言葉を発さないようにとすごく慎重になります。
今回もみなさんのお返事でとても勉強になりました。
本当にありがとうございました。