■「弁護士に伝えておきます」は責任逃れでしょうか
最近、世知辛いご時世のせいでしょうか、急いでいて大至急返答が欲しいという依頼者が
多くて、弁護士が不在のときには非常に困ります。
事務方としては勝手に判断はできないとご理解を求めるのですが、そのような依頼者は食い下がって絶対に離れず、暴言に近いものを吐かれたこともあります。
よく言われるのはこんな言葉です。
弁護士ではなくあなたはどう思うのか
あなたは責任を弁護士に押し付けているのではないか
あなたは自分の頭で考える能力がないのか
あなたは「弁護士に伝えておきます」しか言えないのか
あなたは事務員の立場に安住して責任逃れをしているのではないか
こんなことを言われたとき、どう答えればいいですか?
12/3 20:14 遠い昔事務員,今弁護士ですが。 事務員時代,一度答えて,ボ...
遠い昔事務員,今弁護士ですが。
事務員時代,一度答えて,ボスから叱られたことがあります。
確かに叱られてもしょうがないなと,そのとき以上に今は思っています。
みなさんがお書きになっているように,そもそも事務は,答える立場にはないというのが大前提ですが,仮にその答えが正しいとしてもまずい場合があります。
といいますのも,弁護士としては,事務が答えた方法もあるが,
その方法ではなく,別の手段を選択したい(立証上の問題とか,早期解決とか理由は色々です)ときがあります。
そういうときに勝手に答えられてはまずいこともあるのです。
ですから,事務が答えないのは,責任逃れではなく,弁護士の意向と私自身は思っています。
12/4 15:25 うちは「弁護士に対する伝言をお預かりします」とお伝えして...
うちは「弁護士に対する伝言をお預かりします」とお伝えして、相手の言いたいことの聞き取りはします。
そしてそれを弁護士に伝えます。伝えるだけです。
個人的に頭で思うところはあっても言葉にはしません。
弁護士と連絡がついた段階で速やかに対処できることがあれば、弁護士からお客様に直接電話できなくても、事務の方から弁護士からの伝言ですという風にまた伝えることもできますので、聞き取り作業はするように言われています。
確かに「あなたの考えはどうか」と言われることもありますが、「私はただの事務員ですので法律相談をお受け出来る立場にございません。申し訳ございません。」「恐れ入りますが、私は弁護士から事務作業のために雇われている事務員にすぎませんので、私個人の判断をお伝えすることは致しかねます。」この一点張りです。
いろいろ大変だとは思うのですが、この人が言っている無茶はこの人が言っているのではなく、切羽詰まった状況が言わせているだと思って、お腹立ちにならず、淡々と処理されるのがよろしいかと思います。
12/4 21:59 「よろしいかと」 といわれると 正しいけれど正しくもないよ...
「よろしいかと」
といわれると
正しいけれど正しくもないようにも思えるかな。判断思うことは当然あって良いし、行動もぎりぎりの範囲ですべきです。緊急避難的な場合とかは動くべきと思います。
うちのだめ事務局は、依頼者のかたか「家に闇金が押し掛けて、困っています。」と電話があると先生の断りなくもう警察にそこに行ってもらうように手配してます。
だめ事務局は、先生、事務局が嘔吐して、倒れれば、誰に断る無くすぐに救急車呼んでいます。
してしまった失敗については注意を受けることはないですが、しようとすればできたことについてしなかった事には逆に注意が有ります。
12/6 10:23 「お答えできません」 というと、できる/できない の話にな...
「お答えできません」
というと、できる/できない の話になってしまいやすいですよね。
「お答えする立場にありません。」
と言うと、結構納得してくれる場合が多いですよ。
新規相談の予約の電話のときに、
予約と言いつつ、相談の回答をしつこく要求する人にも使えて、助かってます。