■判決のことで教えて下さい。
第1審判決は主位的主張甲を排斥し,丙を判決理由として認容判決を下しました。
これに対し控訴人のみが控訴し,被控訴人は原判決摘示のとおりと主張したところ,
控訴審は,控訴人のみが控訴したので当審における争点は予備的主張のみであると前置きした上で,判決理由が乙なのか丙なのかわかりづらい言い回しで,どうやら乙らしい理由をつけて控訴を棄却しました。
ここで質問ですが,控訴審は,被控訴人が主位的主張甲を再度控訴審で主張しない限り甲を判決理由とし出来ないのでしょうか。そうすると,判決が逆転する可能性もあったのでしょうか。
12/12 13:35 第1審で原告は主位的主張として甲を,予備的主張として乙も...
第1審で原告は主位的主張として甲を,予備的主張として乙もしくは丙を選択的に主張しました。
という前提が抜けていましたので、頭に付け足して下さい。
12/12 16:01 判例上は、原告からの控訴がない場合、棄却された主位的請求...
判例上は、原告からの控訴がない場合、棄却された主位的請求は控訴審の審判の対象とならないとされています(∵民事訴訟法304条)。
したがって、原告からの控訴ないしは附帯控訴がない本件では、甲は審判の対象となっておらず、もちろん裁判所が控訴を棄却する理由として甲の認容を持ち出すことはできません。
なお、控訴されているのですから、判決が逆転する可能性があるのは当然です。原告が甲について控訴した場合もそれは同様です。
判決が逆転する可能性がないのは、本件のような場合(主位的請求棄却、予備的請求認容)に、原告のみが控訴した場合になります。
・・・と思います(多分)。
12/12 18:07 ご回答ありがとうございます。 しかし、私の質問は請求レベ...
ご回答ありがとうございます。
しかし、私の質問は請求レベルではなく主張レベルの質問です。
原審では、原告勝訴で原告の請求は一応認容されましたので、判決理由が主位的主張甲でなく丙であろうと控訴の利益はないのではないかと考えます。したがって、原告からの控訴ないしは附帯控訴はしなかったのです。
控訴審が、主位的主張甲を採用できないのか、またその採用できない根拠がどこにあるのかが質問です。
12/12 23:14 変な回答をしてスイマセン。 もはや私がトピ主さまよりわか...
変な回答をしてスイマセン。
もはや私がトピ主さまよりわかっているとはとても思えないのですが、一応回答させていただきますと、
一般論として、ちゃんと弁論の更新(「被控訴人は原判決摘示のとおりと主張」)もなされているのですから、第一審の主張は控訴審に引き継がれると思います。
したがって、主張甲を採用することは可能と考えられます。
もちろん、あらかじめ争点を明示していた裁判官が、不意打ち的に主張甲を理由に控訴を棄却することは、現実にはないと思いますが(この辺は弁じゃないとわかりませんけど)。
トピ主さまの参考になるものが含まれていれば幸甚に存じます。
12/13 9:32 ユニバさま。 おかげさまで私なりにだいぶ整理が出来ました。...
ユニバさま。
おかげさまで私なりにだいぶ整理が出来ました。
「第一審の主張は控訴審に引き継がれる。」私もそう思います。
「主張甲を採用することは可能。」私もそう考えます。
控訴審の「当審における争点は予備的主張のみである。」という意味は、たとえ控訴審で甲主張をしたとしても採用しなかった。と言いたかったのかなと思っています。
甲主張を再度審理の対象にして欲しい場合にだけ主張すればいいのだろうかと思っています。
今回の疑問のきっかけは、「原判決摘示のとおりと主張」したことが、「第1審判決が主位的主張甲を排斥したことについても異論がありません。」と、控訴審に受け取られたのではないかと考えたことでした。
ユニバさまには、私のつまらない疑問におつきあいいただきまして感謝申し上げます。