パラリーガルコミュニティ MYページ 会員登録
パラリーガルのことなら、パラリーガルweb

コメントの投稿

トピック名:パラリーガルの職業倫理について

本文を表示

私達はなぜ、低賃金で将来性もないパラリーガルの仕事を続けるのだろうか。
賞与が出なくても、残業代が出なくても、なぜ私達はそれを進んで受け入れるのか。
結局、私達は茨の道を生きたいのではないだろうか。
私達は、あえて苦しい道を進むことに喜びを感じているのではなかろうか。

こんな仕事を何年も続けるなど、もう負け組を遥かに通り越している。
格差社会の落伍者だ。下流社会の底辺層だ。
将来どうするのか? 私達は、常に不安の気持ちに襲われ続けている。

でも、だからこそ私達は職場に行くのだ。毎朝電車に乗って法律事務所に向かうのだ。
あらゆる不安を全身に抱えながら、私達は覚悟を決める。
だからこそ私達は弁護士の下で働くのだと。文句などなく、感謝の念だけがあるのだと。

自分の人生を危険な道に投げ出す。圧倒的に不利な状況にあえて自分を放り込む。
自分の人生に特大の負荷をかける。
そんなときに、私達パラリーガルは喜びを感じるのだ。

将来の希望などない。昇進も昇給もない。しかし、ないからいいのだ。
私達はある意味、人生の成功など求めていない。成功する権利があるのは弁護士だけだ。

もちろん、仕事にベストを尽くす。弁護士のためにとことん尽くす。
そのためになら、どんな辛さだって受け止める。どんな困難も受け止める。
血を吐いてでも、ベストを尽くす。

その最中で、たとえば過労死しても、我々は本望だと思わなければならない。
自分の使命に賭けて、情熱に賭けて、それで死んだのであれば、
それはそれで幸せなことであるし、素晴らしいことである。

弁護士からお褒めの言葉を頂こうなどと思ってはならない。
何をやっても怒られ、何をやっても足りないと言われるのが宿命である。
しかし、それに不満を言わない。それに絶望したりしない。
我々パラリーガルは、どんな結果であろうと真摯に受け止める。

私達パラリーガルにできることは、命を賭けてベストを尽くすことだけだ。
自分の仕えている弁護士のことを信じて、尊敬して、命を賭けてベストを尽くす。
それで人生が全うできたとすれば、賃金はずっと低くても、心は豊かだ。
たとえ途中で死んでしまったとしても、幸せな人生だったと言える。

弁護士からの見返りなど求めない。
弁護士のために人生を捧げることに喜びを感じていれば、
評価されるとかされないとか、報われるとか報われないとか、
そんなことはどうでもよいのだ。

投稿フォーム

ログインしていません ログイン

© LEGAL FRONTIER 21