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初めてのパターンで、事務員も1人しかおらず、皆様からのお知恵を拝借できたら幸いです。
案件状況
① 保証協会に1千万円超の債務(債権者複数)
② 過払金200万円(数社)
③ 生活保護受給者
④ 「法テラス」案件
※
①の理由から、任意整理は不可能。
②については、この4月~6月末に全額回収予定です。
過払金-(回収費用+弁護士費用+管財予納金等)について
「法テラス基準」で弁護士報酬等を計上すると約160万円、
私選に切り替えた場合、約103万円になります。
どちらにしても、上記残債が100万円超なので《管財手続き》に移行することになると思われます。
【自由財産拡張制度】を利用して99万円を残そうにも
③生活保護受給者であるため、法第63条により市役所へ返還義務があり(生活保護は基本的に継続)、過払金は破産者の手元には残りません。
また、破産者は親戚にも借金(総債務の約30%)があり、出来れば按分でもいいので弁済したいようです。
こういう場合、
「法テラス」基準の弁護士費用を採用した残り約160万円をすべて破産財団に組み入れて按分するべきか、
私選(通常報酬)に切り替え 約103万円を破産財団に組み入れ按分弁済とするか。
【自由財産拡張制度】を利用して99万円を得て市役所に返還するという方法もあるのですが、破産者は親戚への弁済を重視しているようです
普通に考えると、「法テラス」基準を利用したほうが多くの按分原資を確保できますよね。
しかし正直なところ、「法テラス」基準だと申立人報酬が少なく、事務所の利益にならないので、私選を選択したいところです。
「法テラス」を利用するメリットが破産者にもあるのかも疑問です。
管財人サイドからすれば、やはりより多くの「破産財団」を残したほうがうれしいですよね?
また、よく分からないのが「管財報酬」です。
申立人サイドで過払金を全て回収してから申立すべきか、
一部未回収の状態で申立すべきか迷っています。
管財人サイドが過払金を回収すると管財報酬などが発生して
結局 按分原資にひびくのではないか?
長々と申し訳ありません。
管財人の業務をやったことがなく、稚拙な質問で申し訳ありません。
ベストの処理方法がありましたら 是非ともご享受ください!