■少額管財事件
元会社役員で役員退任後に相談に来られた依頼者ですが、破産申立て後、保険の解約返戻金があったので、管財事件となりました。
その管財人から役員退任時の退職金と会社債務を相殺していた事実をつき、会社に相殺した金額の返還を求めるように指示してきたそうです。
その会社に今もお勤めの方ですし、そんなことをしたら会社をクビにされてしまうと依頼者は頭を抱えていますが、管財人はそんなに厳しいものなのでしょうか?
破産者の利益は考えないのでしょうか?
私が事務局として依頼者と電話で話す機会が多いため、正直しんどいです。
11/9 10:14 厳しいというよりは形式的公平を粛々とされているだけです。 ...
厳しいというよりは形式的公平を粛々とされているだけです。
実態の社会ではそれぞれの事案は多種多様複雑ですが、それを日本中同じ一つのくくりの中に押し込めるわけですのでその枠から外れるないし収まりきらない事案もでてくるわけです。それを気の毒に見えていることになります。でも枠に収まっている多くは救われていることになります。
かといって、実質的公平は万人を納得させるには不足します。しかして形式的公平を粛々とされることになります。間違ってもいないけれど、正しくもないといったところですか。
こんな話でもしていいただければ、つらいのも少しは収まればいいですね?
11/9 10:34 たとえば、乱暴にいえば、配当は債権額に応じて配当されるの...
たとえば、乱暴にいえば、配当は債権額に応じて配当されるのが形式的公平です。
でも大きな企業で経営がしっかりしている先はその配当で100万円回収できようが、出来なくても現実には大差がないように思えますが、同じ100万円でも中小の明日の仕入れの資金繰りに窮している会社では一大事になります。で、累進課税のように実質的公平として、この中小に何かしら便宜を図ることができるか?そんなことできませんね。この大きい企業はじめ他の債権者が納得するのは困難です。こんなところでしょうか?
でもその優しいお気持ちは好感持ちますので、大事にされてほしいです。
11/9 10:47 厳しい意見で、ご期待に添う回答でないことを予め指摘します...
厳しい意見で、ご期待に添う回答でないことを予め指摘します。
先ず第一に、「管財人はそんなに厳しいものなのでしょうか?破産者の利益は考えないのでしょうか?」の点について。
管財人が考えるのは総債権者の利益であって、破産者の利益は、総債権者の利益を害さない場合に二次的に考えるものです。
破産者の利益を第一に考えるのは申立代理人のお仕事です。
質問の事案では、「会社に相殺した金額の返還を求めるように指示してきた」とのことですが、破産管財人は何故返還を求めているのでしょうか。
相殺否認であるとするならば、会社側が相殺否認の対象でないことを主張立証する必要があります。
もし、法律上相殺できない性質のものを相殺したのであれば、それは偏頗な弁済と同じですので、破産管財人が返還を求めるのも当然です。
しかし、相殺しても違法でないものを返還しろと指示しているのなら、それは破産管財人の間違いを指摘する必要があります。
申立代理人としては、相殺が否認対象となるか否かを検討して、否認対象でないならその主張を、否認対象であるなら、それを会社に説明して納得して貰うということをするのがお仕事であって、破産者の利益を考えればそんなことはできないというのは、法律家のお仕事ではないと思います。
相殺否認が認められるような事案では、最終的には破産管財人は否認手続きに入ります。そうなれば、破産者が会社に益々いずらくなるので、それまでに決着される方が良いと思います。
ただ、高度は法律判断を伴いますので、事務職員が対応するのではなく、弁護士さんの対応が必要ですよ。
11/9 11:33 この手続きの裏には人の心、人生があります。そう、がちがち...
この手続きの裏には人の心、人生があります。そう、がちがちにかまえないで、したほうが良いとおもいます。
その社長さんと話す機会が多いのなら大変でしょうが、気をつけてささえてあげてください。
難しい話は不要ですから、
11/9 13:35 初めて投稿しましたが、返信して下さって、本当にありがとう...
初めて投稿しましたが、返信して下さって、本当にありがとうございました。
事務局の立場として、対応を考えたいと思います。
11/9 13:41 本人から話すんじゃなくて管財人から直接請求してもらえばい...
本人から話すんじゃなくて管財人から直接請求してもらえばいいじゃん。んでこれを理由に解雇したら違法ですとか言い添えてもらってさ。否認権持ってるのは管財人だからちょっとは管財人に仕事させたほうがいい。
11/9 13:53 企業が人を辞めさせるのにそんな問題になるような大それた直...
企業が人を辞めさせるのにそんな問題になるような大それた直の理由でしないと思うな、少しずつ時間をかけれしてもらう仕事を減らしていって、事実上存在の意味を無くすようにすると思いますよ。
11/9 14:28 皆さま、返信ありがとうございます。 依頼者の勤め先が非上場...
皆さま、返信ありがとうございます。
依頼者の勤め先が非上場会社で赤字決算続きで、会社の社長は頑として返金しないと言い張っているそうです。
また、依頼者自身50歳で転職は難しいとぼやいていたので何とかならないものかと思ってしまったのですが、手続き上、仕方ないですよね。
御意見ありがとうございました。
11/9 14:47 「手続き上、仕方がないですね。」は逆に詠めば「仕方が無い...
「手続き上、仕方がないですね。」は逆に詠めば「仕方が無い手続きはダメですね。ダメでない手続きにしていかなくてはと思います。」ということを思ってもらえるように記載したつもりですから。今の気持ちを大事に持ち続けてくださいね。