■債権執行 損害金計算について
以下、質問をさせてください
平成19年12月1日に賃料請求事件で判決を得た債権執行についてです。
元金約500万円。判決当時の確定損害金約125万円
判決時から支払済みまで年6%の損害金で判決が出ています。
一度、債権執行をして、第三債務者より本日までに約30回、計約270万円の取立てがあります。
今回、諸事情で、債権執行の取り下げをしまして、再度、新たに執行をかける手続中です。
そこで、損害金の計算にあたって質問です。
1回1回の入金日までの損害金を計算して①経過損害金②確定損害金の順へ充当すると、どこかで元金に取立金が追いつく形となり、計算等が非常に煩雑になります。
みなさん、すべてこのような厳密な計算をして差押債権目録を作成していますか?
手計算していますか?
何か簡便な損害金計算ソフトとかありますか?債務整理で使っている計算書のようなものでやっているのでしょうか?ただ、債権執行の計算式は貸金の計算とは異なると思います。
今回、煩雑なものを避けたく以下のようなやり方で債権執行をしたいのですが、やっぱり執行裁判所から補正がきますでしょうか?
270万円の取立金を①前回の執行時の執行費用②判決時までの確定損害金③元金 の順へ充当し、判決時から今度する差押申立日までの損害金を一連で計算して請求債権目録に記載する
取立て金をどの順で何に充当するかは自由だと思うのですが、この方法でも、元金が減る以上、元の500万をベースに損害金計算すると超過差押の可能性も出てきます。
どのような方法を取るのが望ましいでしょうか?
執行裁判所はどのレベルまで厳密を求めますか?
また、このようなケースで、みなさん、請求債権目録の記載はどのように書かれていますか?
どうぞ知恵を貸してください<m(__)m>
5/23 11:16 取立届けについては、債権差押命令に記載された債権に充当し...
取立届けについては、債権差押命令に記載された債権に充当していきますので、債権差押命令の請求債権目録記載された債権額のうち、
1 執行費用
2 遅延損害金
3 利息
4 元金
の順で充当します。
次に、新たに債権差押命令を申し立てる際ですが
1 元金額は、上記の結果充当された残元金を計上します
2 遅延損害金については、
ア 元金への充当の都度、経過損害金を計上
イ 最終の入金日以降の残元金に対する遅延損害金のみ計上
の2つのパターンがあります。
計算としては、アの方がめんどくさいですが、依頼者にとっては有利になります。
したがって、金額がどれくらいになるかや、依頼者の意向、全額回収の可能性などを考慮して、弁護士と依頼者でアの方法かイの方法かを決めてもらっています。
上記アの方法による計算の場合には、手計算でやっています。
取立て金をどの順で何に充当するかは、自由ではなく、請求債権目録に記載したとおりに充当する必要があります。
元金が減って超過差押えになるような場合や、請求債権目録に従った充当(つまり、請求債権目録に記載のない遅延損害金などへの充当をした場合)、裁判所は取立て届けの訂正を求めることもあります。
さらに、超過差押えになれば不当執行の可能性もあり、最悪損害賠償の可能性もありますから、絶対に避ける必要があると思います。
私の事務所では、できるだけ依頼者に有利になるようにしつつ、かつ、控えめに請求するようにしています。
5/26 21:56 大阪の事務職員さんありがとうございます! ステキです☆ 手計...
大阪の事務職員さんありがとうございます!
ステキです☆
手計算で頑張りました。
2時間かかりました^_^;