パラリーガルコミュニティ MYページ 会員登録
パラリーガルのことなら、パラリーガルweb

偏頗弁済(長文です)

2012/3/22 12:14
mikette(ID:be0ae4def3e8)

個人破産の申し立てをしました
受任後3年5カ月経過してましたが、同時廃止を試みましたが、裁判官面接で管財事件と判断されました
そして管財人面接に臨みましたが、下記の通りとなりました。

理由1
ご主人名義で現在もクレジットカ-ド会社へ支払っている
(家計収支で判明)
この事を裁判官はご主人は知らないと判断し偏頗性を指摘
理由2
2年以上も申立に時間が掛った、申立書の中の銀行預金通帳に不信を抱いた

理由1のご主人名義のクレジットカ-ドの支払い、本当はご主人は一切知らないのでまさしく裁判官の読みは当たっています

理由2の申立に時間が掛った理由は、依頼人銀行のカ-ドロ-ンを平成21年12月まで支払っていた為このような事となった(前任者の指示でロ-ン完済2年後に申立をして、管財事件とならないようすると決定した)

理由2については完全なる偏頗となりますが、理由1の方はご主人名義の借財であって破産者の借財ではないので100%偏頗という訳ではないとは思いますが、家計を共にしていて、1人分の借財は破産により免責、夫の方は破産をしない為免責にならない。生計を共にしているという点から偏頗性を指摘しています。
なおかつ夫は恐らく知らないので、各人の借財を知りたいので、夫名義の借財の履歴を取り寄せろという結果になりました。

ここで皆さんのお知恵を頂きたいと思います
このように偏頗を指摘された場合 偏頗にならないような手法はないでしょうか?

とても恥ずかしい質問です。あまり経験の無い私には大きすぎる問題です。
皆様どうか宜しくお願い致します

全投稿の本文を表示 全て123

3/22 12:38 ご主人任意整理したら、以前、妻ドウハイ、ご主人任意整理で...

◆ 匿名2012/3/22 12:38(ID:9bf6cbd8fe31)

ご主人任意整理したら、以前、妻ドウハイ、ご主人任意整理で、したこともありますが、大丈夫でしたが。妻無事免責でした。別人格ですかね。

3/22 13:21 クレジットカードによる支払が (1)食品、日用品または公共...

◆ そんな簡単な問題なのか?2012/3/22 13:21(ID:ebd163c6a827)

クレジットカードによる支払が
(1)食品、日用品または公共料金にかかるものであれば、まだしも、
(2)純然たる遊興費や嗜好品の購入であった場合、他人の名義を偽って、借財したことと同視されるおそれが高いので、免責不許可事由ありとして破産管財人が調査をすべきとかんがえる裁判官は多いでしょう。

>偏頗を指摘された場合 偏頗にならないような手法とありますが、当該弁済が(1)であれば、そのことを疎明すればよいと思います。
(2)の場合、偏頗弁済であるか否かよりも免責不許可事由があるのですから、その方がよりいっそう問題です。直ちにクレジットカードの使用をやめ、家計簿を付けてつつましい生活を行うよう指導するなど、今後は安易な借入や収入に見合わない支出をしないことなどを目に見える形で裁判所に表すべきかと思われます。

なお、夫名義のカードかどうかは関係なく、現実に破産者が破産者の意思でカードを利用して買い物をしているのであれば、それはカードの名義が誰であるかにかかわらず、それらの債務は、法的に破産者の債務です。

3/22 16:54 ご主人は一切今回の妻の破産を知りません 実際この家庭の家計...

◆ トピ主です2012/3/22 16:54(ID:be0ae4def3e8)

ご主人は一切今回の妻の破産を知りません
実際この家庭の家計は破たんしています。
しかし依頼人は破たんしているとは全く思っていません。


目に見える形で裁判所へ書類を提出とは、申立済みであるので、そのようなチャンスがあるかどうか分かりません
更にクレジットカ-ドの使用のストップは依頼人に言えばどうにかなるとしても、支払いはリボ払いなので、支払いの部分から言えば立証が厳しいです
そしてこの件を上司に相談したところ、何の意味もない様な気がすると
私はたとえ管財人に説明する機会が無くてもID:ebd163c6a827さんのご意見は貴重だし ぜひともするべきだと考えます

3/22 17:16 土地柄ですかね?逆の場合でも、妻、破産せずに、主人のドウ...

◆ 匿名2012/3/22 17:16(ID:9bf6cbd8fe31)

土地柄ですかね?逆の場合でも、妻、破産せずに、主人のドウハイで、行けましたよ。
妻の浪費、主人のカードを使った場合で、「ホストに騙された」
でも今は主人の借財の状況を知らせろとしか、言われてないのなら、任意に整理したら出やすいですかね。
そう難しく構えると裁判所も動きつらい場合もありますかね?
あの、基本パスさせてあげようと思ってると思いますが、
ドウハイ、アウトで、管財になって、それ以降、何が懸念ありますかね?

3/22 17:30 懸念は

◆ トピ2012/3/22 17:30(ID:be0ae4def3e8)

偏頗もさることながら、免責不許可事由になる可能性大であることです
さらに 管財人は夫との面談も希望しており、夫名義の預金通帳、カ-ド会社の全取引履歴、これを要求しています

3/22 17:42 何のための履歴ださせるんですか? 何のために合うんですか?...

◆ 匿名2012/3/22 17:42(ID:9bf6cbd8fe31)

何のための履歴ださせるんですか?
何のために合うんですか?

ひとえにパスさせるためじゃないですか?

そうもいかない何かを取り除くためじゃないですかな?

3/22 18:02 似たような案件で、旦那さんが奥さんに内緒なので弁護士が管...

◆ 匿名2012/3/22 18:02(ID:169873d89e43)

似たような案件で、旦那さんが奥さんに内緒なので弁護士が管財人の先生と相談して、
奥さんの通帳の写しと家計状況の提出で免責出たことがあります。
奥さんにバレたら離婚されかねないという依頼者のお願いを考慮してもらったのかも。
ただ、奥さんは奥さんのカードローンの返済があったので、その点がトピ主さんと違う感じがします。
ちなみに、その依頼者はパチンコで免責不許可事由になっていましたが、
毎月の家計状況、給与明細、通帳の写しの提出と予納金積み立てで免責でました。
あんま参考になりませんが、事務じゃ手に負えないのは明らかです。

3/23 9:41 あの、たぶん、破産の担当して100、200案件は申立した...

◆ はく2012/3/23 09:41(ID:9bf6cbd8fe31)

あの、たぶん、破産の担当して100、200案件は申立したと思いますが、そのうち管財に移行になったのは1件だけで、免責不許可は今まで、ゼロです。99%ドウハイで免責になってます。その中でお客さんは、たいてい、ご結婚されていたと思います。独身のほうがレアでした。このようなケースは、山ほどあった(内在していた)と思いますが、そうして問題になったことは無いです。この偏頗性を言うあれは、ほんとにそれを問題とすべきでしょうか?通常時であれば本旨の弁済で、危機の時に債権者への公平感への配慮から偏頗があると思いますが、ましで、別人格のそれを。配偶者の一方が無理の無い範囲で返済をすることに、それに一方の配偶者の破産にそんなに自分も一緒になって心配されるかたもなかったようにも思います。

3/23 10:58 ご主人が奥様の債務整理を知らなければ、カードを使用するで...

◆ 匿名2012/3/23 10:58(ID:1098a66c6e2b)

ご主人が奥様の債務整理を知らなければ、カードを使用するでしょうね。
担当案件でも、同様のものはありましたが、ご主人名義の明細と通帳を提出し、問題にはなりませんでした(実際、ご主人の出張旅費等のカード払いだったので。)。
ちなみに、私の担当した案件では、パチンコでの借財だったので、夫に黙って申し立てたものの、再度やる危険性もあるとのことで、夫にも正直に話して貰い、説得して、生活の監督をして貰う、ということで夫同席で裁判官と面談し、同時廃止となりました。

スレ主さんの案件では、受任後もカードローンのみの支払をしてしまっていたのは問題だったように思いますが、最初から破産で受けていたのでしょうか?
(文面見る限りは、そのように読めました。外の債権者への支払は止めているわけですよね?)
任意整理で受けていて、破産へ移行したということであれば、こういうことも起こりうると思いますが・・・。
外にも、依頼者自身に所得があるのか等、意見書を出すにしても破産者との面談に申立代理人が同席するにしても、弁護士判断が必要になるのではないでしょうか。

3/23 11:37 倒産手続は、債権者に公平な満足を与えることの他に、法人...

◆ 匿名2012/3/23 11:37(ID:9bf6cbd8fe31)


倒産手続は、債権者に公平な満足を与えることの他に、法人の清算の場合を除き、債務者の責任を免除して、経済的に再起させるという目的を持っています。

破産手続は清算手続ですから、法人の場合には、通常破産終結によって清算手続も完了し、人格も消滅しますが、自然人の場合には、人格の消滅と言うことはあり得ませんので、債務を免除する手続が必要となります。それが免責手続です。

 免責制度の意義については、古くは破産手続に協力した破産者に対する恩典と理解されていましたが、今日では、破産者更生の手段として理解されるようになりました。

したがって、誠実性に乏しい破産者であっても、不誠実と言えない者に対しては、免責が与えられます。
本件の場合不誠実とも言えないですかね?

© LEGAL FRONTIER 21